横浜市・八王子市の成人式で晴れ着が届かなかった事件について

今年の成人式は、1月8日でした。遥か昔の自分の成人式の日を思い出しながら、お昼のニュースを見ていると信じられない事件が報道されていました。
横浜市や八王子市で、晴れ着が着付け会場に届かないというのです。
いったいどういうことか理解できませんでした。
新成人に晴れ着を着せない嫌がらせ、のように感じたからです。
しかし、事件の続報を聞いたら、かなり悪質な業者だったことがわかりました。
客が購入した数十万円の晴れ着を、転売した可能性もあるとのこと。
更に着付け師派遣の業者や呉服問屋への支払い、従業員への給与の支払いも滞っていたとか。
成人式の為に、両親や祖父母とともに心をこめて選んだであろう高価な晴れ着。
それが届かないばかりか、よりによって成人式当日に事件が起こるとは前代未聞であり、被害者には心から同情しました。
中には、素早く対応してくれた美容室などで代わりの着物を借りて成人式には出られたという新成人もいたようですが、やはり自分で選んだ着物を着て出席したかったことでしょう。
業者は、おそらく詐欺や窃盗で告訴されることになると思いますが、この場合は、単に「○○万円の着物を売るといいながら金銭だけを受け取って商品を渡さなかった」というだけの被害ではなく、被害者側の精神的なダメージに対する被害についても考慮して量刑や賠償が決まることを祈ります。
ところで、横浜市では、被害者となった新成人の為に、あらためて成人式を行うという案があると知りました。
こちらについては、自治体がやることではないと思います。
例えば、会場爆破予告などで新成人全員が出席できない事件であれば、やり直すのも理解できます。
しかし、今回の場合は、式は挙行されました。
ドレスコードはないので晴れ着でなくても、成人式には出られます。
成人式は、晴れ着を着て記念撮影をする日ではないのです。
事件に対する責任がない自治体が、そこまでやるのは行き過ぎでしょう。
それよりも、この手の業者との契約方法に一定の条件をつけ、強制力を持たせるほうがよいのではないでしょうか。
例えば、レンタルでも自前の着物でも、着物自体は前日までに借り手の手元にあるようにするとか、料金は契約時には一部の支払いとし着付けが完了してから全額を支払うとか。
できるだけ、詐欺や窃盗が起こりにくい、あるいは起こっても被害が小さくなるような仕組みの構築が行政のできることではないでしょうか、